エーゲ海に向かって
越前谷 嘉高
145.5x97.0cm
2022年
古代エーゲ海の文明にはなぜか非常に親しみを感じる。 クレタ島やサントリーニ島に残る壁画を見ると、自分が描いたような錯覚を覚える。建物の中の水の流れの正面にカマレス陶器のツボ、その上の壁面には針の無い時計が掛かっている。左手の壁にはギリシアの地図が描かれ、手前にはオリーブ、そして中央上方に空間を横切っていく不可解な形態。 画面の全体には、古代より霊の象徴とされる蝶が飛んでいる。